本物を使うことがポイント
便秘関係のサプリメントは、とてもたくさん出ていますが、大きく分けて2種類に分けられると思います。
一つは、とても強く腸を刺激して排便を促すもの、もう一つは、腸への刺激はおだやかだが、排便を促す力がとても弱いもの、この2種類です。
強く腸を刺激して排便を促すものは、便秘薬に順ずるサプリメントで、長い目で見たら症状を悪化させますので、改善という目的では使えません。
もう一つは、健康全般には良いけど、あまり排便を促さないものですが、代表的なものとして、乳酸菌系のもの食物繊維系のものなどあり、軽い便秘にはこれらのものがとても効果的に使えますが、少し重い便秘の方には役不足です。
補助的な健康食品として使うのに適しています。いずれも便秘解消の中心的なサプリメントとしては使えません。
上の図を見てください。↑
左側の「使わない」となっているほうは、強く腸を刺激して便を出す、下薬的なサプリメント(あるいは便秘薬)です。
右側の「使える」となっているほうが、ある程度しっかり排便も促し、腸も健康にする上薬的なサプリメントです。 私はこのようなサプリメントを、「本物のサプリメント」とよんでいます。
当然ですが、便秘解消にはこの、本物のサプリメントを使います。
ここの部分が大切です。
便秘を治そうとする方の多くが、便が出れば効く、どんな出かたにしても、出れば良いと短絡的に思っていたり、また科学的なクスリは良くないけど自然の生薬なら良いと単純に考えたりしていますが、便秘解消を後押しするサプリメントは、単純に便が出れば良いというものではありませんし、自然のものなら良いと言うわけでもありません。
もちろん、総論的には自然なものが良いのは当然ですが、便秘の場合、天然のものでも強い刺激で、腸に負担をかけるものがありますので、同じ天然の成分でも、身体にどのように作用するかが大切なのです。
身体の自然性にそって排便を促すものならば、それを使いながら症状の改善も期待できます。
逆に腸を強く刺激して出すものは、強く便は出しますが、長い目で見れば、必ず便秘を悪化させてしまいます。
言われてみれば、簡単なことなのですが、治療に携わるなかで、多くの方にこの視点に気がついていないというのを感じています。
簡単にシンプルに即効的に改善を求める場合、この理解が不可欠で、とても大きなポイントになります。
http://www.hiy21.com/benpikaisyou/sokkou/0040.html
作用をベクトルで表すと便秘サプリメントの本質が見えてくる
|